金鉱山のリザーブ量と株価との関係は?
その金鉱山が保有していると予測するリザーブ量が、株価と比較して割高なのか、あるいは割安なのかについては、おおよそ次の算式で判断することができます。
⇒ 1株当たりのリザーブの価値=(リザーブの量×金の時価)÷時価株式総額
具体的には、仮にこの式によって「3」という数値が導き出されたとしたら、「1株当たりのリザーブの価値は時価推定で3倍くらいありそうだ」ということになります。
ちなみに、前述の「大手金鉱山の2006年度年間生産量ランキングと各種データ」を見ますと、それぞれのリザーブ指数の項目は、次のようになっています。
■Harmony Gold Mining…6倍 ■Gold Fields…3倍 ■DRD Gold…16倍
これは、それぞれリザーブの推測価値は時価株式総額の何倍に当たるのかを、リザーブ指数によって示しているのです。
リザーブ指数の有効性は?
リザーブというのは見込みの埋蔵量のことですから、実際のところは掘って「金(ゴールド)」を抽出してみなければ、どれだけの「金」が取れるのかは正確にはわかりません。
よって、これはあくまでも1つの判断材料として用いるようにしたいところです。
有望な金鉱山企業の株式は?
どのような性質の鉱山が収益を生むのかについては前述しましたが、それを踏まえ、「金(ゴールド)」が中長期で上昇トレンドに向うと判断するのであれば、直近で投資対象になるのは、次の条件に該当する企業になると思われます。
■露天掘りなどコストがかからず、開発に理解のある国で開発している企業
■ヘッジブックがない、あるいはヘッジブックを解消した企業
■リザーブの価値が市場からまだ評価されていない企業
よって、上記いずれの条件にも該当する金鉱山企業の株式であれば、有望な投資先になると思われます。 |