FX投資入門



金ETFは金地金の引き出しができない?

金ETFで買った金地金はどこにあるのですか?

購入された金地金は銀行の金庫に保管され、その実物在庫に対して預かり証のような有価証券が発行されています。

つまり、それが証券取引所に上場されることで、株と同じように簡単に売買できるようになっているのです。

ちなみに、金庫に保管された金地金は、実際の写真とか刻印番号まで情報開示されており、万一の破綻の際にも別途保護されます。

金ETF開発の経緯は?

金ETFは当初ニューヨークで開発され、2004年にニューヨーク証券取引所に上場されました。そのときの趣旨は、欧米の金投資家が「金(ゴールド)」を購入する際に、実物を買うと盗難のリスクがあるので、銀行に保護預かりしてもらい、その証書を売買するというものでした。

しかしながら、これと同様の商品が東京証券取引所に上場したところ、顧客から盗難のリスクよりも預け先の破綻のほうに不安があるという理由から、実物の引き出しニーズが日本では強いことが明らかになりました。

この商品を開発したニューヨークの業者も驚いていたそうですが、日本人投資家はバブル後の苦い経験をいまだに引きずっているのかもしれません。

東証と大証の金ETFは金地金の引き出しはできるの?

現在、東京証券取引所に上場するETF『SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア(証券コード・1326)』では、個々の金地金の引き出しはできません。

これは、マンション購入者の土地所有権のようなもので、大型金塊を共同で購入したけれど、個々人が勝手には処分できないという仕組みになっているからです。

また、大阪証券取引所にも『金価格連動型ETF(証券コード・1328)』が上場されていますが、こちらは金現物を購入しないタイプとなっていて、その代わりに金リンク債という債券を買い付けることになっています。

なので、厳密には債券ETFという特殊な形態になっていることから、サブプライムの影響で債券発行体の格付けなどが懸念される一幕もありました。


金ETFは金地金の引き出しができない?
金(ゴールド)はどこで買う?
金を保有しているとメリットがある?
金鉱株ファンドの取扱金融機関と価格
金鉱株ファンドの仕組みと運用成績

金関連のファンドと信託報酬
純金積立の仕組みと手数料
金鉱株ファンドと資源株ファンド
金鉱株ファンドに元本保証はあるの?
金鉱株ファンドの基準価額


Copyright (C) 2011 FX投資入門 All Rights Reserved