金先物取引とはどのような人向けの投資?
「金先物取引」は、金現物には興味がなく、できることなら売買益を狙いたいという人向けの投資商品です。
当然のことながら、ハイリスク・ハイリターン型の投資の典型となりますから、あくまでもリスク耐性の強い人向けのものであるというのはいうまでもありません。
金先物取引の注意点は?
先物取引というのは、あくまでも売買価格を決めて期日に現物を引き渡すという約束事ですから、この約束が守られるという信頼感がなければ成り立ちませ。ここにかつて様々な不祥事を招いた根本的な原因があります。
顧客側がその約束を果たすという証しのために、例えば顧客は、売買代金の10分の1の金額を証拠金という形で業者に預託します。
これは、先物業者側から見れば、顧客を信じて元手の10倍もの売買を請け負っているだから、それなりの証拠を見せろということになりますし、顧客側から見れば、10万円の元手で100万円の取引ができるわけなので、うまくいけば大きく儲かるという夢を見がちになります。
しかしながら、仮に売買約定後に相場が10%も下落すれば、100万円の10%ですから10万円、すなわち元手と同じ10万円があっという間に吹き飛んでしまいます。
そうなると、先物業者からはもう証拠金が底をついたからさらに証拠金を積むようにとの催促がきます。
問題は、そこであきらめないで、その損を取り返そうとして無理な売買を繰り返してしまうことにあるわけで、これがまさにリスク耐性が問われるところであり、自己の欲との戦いになるのです。
損は損、少し間を空けて、冷静になって、再びチャレンジすることが重要になります。 |