どのような影響を及ぼしますか?
輸出業者や輸入業者など、いわゆる実需筋というのは、あくまでも為替相場にはヘッジ目的で参加しているだけなので、取引のやり方は通常のディーラーとは若干異なります。
具体的には、輸出業者や輸入業者の場合は、社内レートというものを策定しています。
これは、年間の収益予想を立てる際に、特に製造業などは為替レートの変動によって年間の収支が大きく変わってくるので、あらかじめ為替レート水準を決めておくというものです。
結局のところ、実需筋(輸出業者や輸入業者)としては、「社内レート」を意識しながら、目先の細かいヘッジを行うようになります。
かつては、1年先の為替レートを予約するということも多かったようですが、現在では3か月後とか、6か月後というように、実際に決済を行うタイミングに合わせて淡々と為替予約を入れていくというのが一般的になっています。
よって、目先の相場の方向性にはほとんど影響がありません。
ただし、売りや買いの注文が一定のレンジに集中しているレンジでは、相場の動きが抑えられることもありますので、新聞記事などでその種の情報を見かけたときには注意する必要があります。 |