為替相場にどのような影響があるのですか?
証券会社も外国為替市場に参加しています。
かつてバブルの頃は、証券会社も自己勘定、つまり自社のお金を使って活発に為替取引を行っていましたが、現在は生命保険会社と同様、為替取引でリスクをとることにはかなり慎重なスタンスで臨んでいるようです。
よって、顧客から受けた注文をそのまま市場に流していることも少なくありません。特に日本の証券会社が為替相場に与える影響は相対的に後退しているといえます。
2000年以降の為替取引の状況は?
2000年に入ってからは、世界中で金利低下が進んだこともあって、相対的に景気が好調で、金利も上昇傾向にあった豪ドルやニュージーランドドル、英国ポンド、カナダドルなどの高金利通貨が人気を集めました。
個人投資家の資金も、これらの債券を通じて外国為替市場に流れ込み、証券会社の自己売買による為替取引よりも、個人が証券会社を通じて海外投資を行い、その結果として生じる為替取引の方が、より大規模になってきました。
豪ドル・ニュージーランドドルの注意点は?
豪ドルやニュージーランドドルなどは、他の主要国通貨と比べて市場規模が小さいので、注意が必要です。
というのは、高金利債券に対する人気が高まると、多くの資金が流れるので、為替レートも大きく跳ね上がる傾向があるからです。
つまり、これらの通貨は、市場規模が小さいため、ちょっとした売り買いの資金により、相場がかく乱されがちなのです。 |