信託銀行の収益構造
銀行というと、日本では都市銀行や地方銀行のなどの普通銀行に加えて、信託銀行という業態があります。
この信託銀行は、普通銀行とは少々異なります。
普通銀行の基本的な収益構造というのは、預金を預かり、それを国内で貸し出しに回し、その利ザヤで儲けるというものです。
しかしながら、信託銀行というのは、年金のお金などを預かって運用しています。そして、生命保険会社と同様に、こうした資金の一部は外貨で運用されています。
そのため、外債に投資する場合であれば、購入した債券の金額分だけ、円売りが発生することになります。
なお、信託銀行には普通銀行部門もあって、その部門では為替取引の発生しない金融取引も行われています。
よって、若干わかりにくいですが、信託銀行は機関投資家に近い為替取引を行うこともあるということは頭に入れておくとよいと思います。 |