ユーロ現金の流通が始まったのはいつですか?
2001年末までは、ユーロは、銀行決済など帳簿上の通貨として、主として金融機関と大企業が使用していました。
なので、欧州中央銀行(ECB)が発行するユーロ現金の流通が始まったのは、2002年からとなります。
ユーロは基軸通貨になるのですか?
ユーロ圏の人口は3億7,800万人で、GDPは世界の15.7%を占めるなど、日本のおよそ2倍の規模となっています。
こうした点を踏まえて、ユーロがドルに次ぐ第2の基軸通貨であるとする見方もあるようです。
しかしながら、その反面、ユーロの現状は、ユーロ圏国家に足場を置く共通通貨であって、ドルのように米国という国家の裏付けを持ったものとは異なり、政治的なリスクがあるという見方もあります。
ユーロの長期的なトレンドは?
外国為替市場におけるユーロの初取引は1999年1月4日ですが、そのときには、1ユーロ=1.1754〜58ドル、1ユーロ=132円55〜65銭で取引が開始されました。
そして、135円13銭まで上昇した後、反転してユーロ安の流れになり、2000年10月には1ユーロ=0.8228ドル、1ユーロ=88円93銭の安値をつけています。
また、その後2001年1月以降は、長期的なユーロ高の傾向になっています。
2003年5月末には、一時1ユーロが140円を上回り、その後は125円〜143円前後のボックス圏内の間を推移した後、そのレベルを上抜けして、ユーロ最高値で推移しています。
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