金（ゴールド）の現物、先物、ＥＴＦのほか、金価格上昇によって間接的にメリットを受ける金融商品がありますが、その代表的な商品が「金鉱株ファンド」と呼ばれる投資信託です。

この「金鉱株ファンド」というのは、南アフリカ、オーストラリア、カナダ、米国など主要産金国で実際に金を採掘・精練している企業の株式（金鉱株）を中心に運用する投資信託のことをいいます。

また、運用対象は金鉱株が中心となりますが、通常、金以外の貴金属や一般の非鉄金属などの採掘や精錬を行う企業の株式も運用対象となります。

一般に金価格が上昇すると、「金」を採掘している企業の利益が拡大し、金鉱株が買われやすくなります。これにより、金鉱株ファンドの運用成績も向上するという好循環が期待できます。

「資源株ファンド」というのは、「金」など貴金属や非鉄金属の採掘企業のほか、石油などの採掘を行う企業の株式を対象とする投資信託のことをいいます。

なお、金価格のみに焦点を当てれば、金価格の上昇の恩恵は資源株ファンドのほうが小さくなります。

口数とは、投資信託の売買単位のことですが、金鉱株ファンドの売買単位は、1口（1口＝1万円で運用を開始したファンド）、あるいは1万口（1万口＝1万円で運用を開始したファンド）のいずれかになります。

また、新規募集のファンドでしたら、購入価格は1口あるいは1万口当たり1万円ですが、すでに運用を開始しているファンドの場合には、時価（基準価額）での購入・売却になります。

なお、既存の金鉱株ファンドも1万円前後から購入できますが、金融機関によっては必要最低資金を50万円以上にするなど、ハードルを上げている場合もあります。

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